どこかのおひさまの何か

日向坂46ファンの日記

あの時の彼女たちは確かにそこにいて、そこにはいなかった

ひらがなけやき

 
彼女たちを初めて見たのは、2016年12月の「欅坂46 1stワンマンライブ」に遡る。
 
当時は「ひらがなけやき」と「誰よりも高く跳べ!」の2曲のみ。元々乃木坂46からの流れで欅坂46を応援していた僕は、ひらがなけやきを何だか良くわからないポジションだけど遠くから応援しているような感覚だった。
 
頑張ってるなー。みたいな。
 

あまりイベントに行かないタイプだった僕は、2017年は7月の「欅共和国」と8月のツアー「真っ白なものは汚したくなる」の計2公演だけだった。

その少ないライブとテレビやメディアで見る姿に徐々に惹かれていった。
2期生が入ったり長濱ねるさんが抜けたり波乱の年だったわけだが、ねるが抜けた時は「残ったメンバー大丈夫かな」とか心配したものである。
 
Zeppツアーのチケットが仕事で死券になった時、正社員を辞めることを決意したのだが、その話はまた別の機会にする。
 
2018年、僕はひらがなけやきにどっぷりハマり、アイドルオタク人生を変えることになる。
 
漢字もひらがなも好きだった僕は、1月2月に行われた武道館ライブで当初合同公演を予定していた3日目のチケットを取った。漢字もひらがなも見られるなんてなんて最高なんだろうと思った。
 
しかしながら、直前になってひらがな3Daysに変更。漢字が見られないのは残念だったが、Zepp死券により単独公演が見られなかった悔しさをここで晴らせると、それはそれで嬉しかった。
 
2曲だった曲が少し増えて、漢字のカバーが減った。
2時間たっぷりひらがなけやきを堪能した僕は、終演後、今まで行ったライブで感じたことのない感覚になった。
幸福感と充実感である。
 
漢字のライブも楽しかった。とても。彼女たちには彼女たちの魅力があったし、好みは人による。ただ、僕には合わなかったのか、終演後心のどこかに隙間が空いているような感覚を、花火が散った後の富士急の夜空を見ながら感じていた。
(今考えると、曲とメンバーが好きという楽しみ方だったのかもしれない。ライブそのものを楽しんでいないのだ)
 
ひらがなけやきのライブは、あの感覚が無かった。
満たされていた。
 
それから怒涛の1年が始まる。
 
2017年のイベント参加数は2回。2018年は37回である。完全にイベント狂になった。
ちょうどひらがなの単独イベントも増えたのが功を奏したのかもしれない。
舞台、ツアー、フェス、握手会。武道館で感じたあの感覚を求め、とにかくたくさん行った。
 
約束の卵を初めて歌ったのは6月のこと。
 
正直、馬鹿なので卵がなんのことなのかわかっていなかった(申し訳ない)。
ツアーは全部で5公演行ったのだが、その途中で東京ドームのことだと知った。
ひらがなけやきの頃は、メンバーも“東京ドーム”とは口にしていなかった。自分たちから話すこともないし、約束の卵を披露する時も「私たちの目標を歌った曲です」のような言い方をしていた。
日向坂46になってからのインタビューなどで「(名前を出して)目標ですなんて言える立場じゃ無かった」と語っていた。
 
2018年は、欅坂から独立するかどうか、という空気がずっと流れていた。徐々に成長していくひらがなを見ていく中で、オタクもみな「ひらがなくりすます2018」の時には勘づいていた。(実際最終日の終演後メンバーは独立を知った)
だから“東京ドーム”は二の次というか、独立しか見ていなかったのである。
がなくりの最終日の最後のMCでくみてんが「もっと大きな会場で」と言っていたのを覚えているが、当時は東京ドームをふわっと思い浮かべる程度だった。
 
ひらがなけやきを象徴し1番の魅力と言えるハッピーオーラという言葉は、説明が難しいものだ。幸せな気持ちは他のアイドルだって感じられるだろうし、どのアイドルも楽しくハッピーだ。
説明が難しいことは今も変わらないが、僕は、実際にハッピーオーラを浴びていく中で、これがハッピーオーラだと確信した時がある。
「舞台マギアレコード」だ。
追加に追加を繰り返し結果的に8公演行ったのだが、毎回終演後に感じた心の芯から満たされる感覚。これこそがハッピーオーラだと思った。
武道館で感じたあれも、ハッピーオーラだった。
結局のところ、僕の少ない語彙力では説明できないので、実際に感じてもらうしかないのだが、きっとハッピーオーラを浴びれば脳がそれを理解すると思う。
 
東京ドームを口に出すようになった頃、ハッピーオーラの言葉が姿を隠した。
「この言葉に頼らない、日向坂46の魅力を見つけたい」
正直寂しかった。それが彼女たちの最大の魅力だと思うし、それを求めていた。
 
でもきっと、彼女たちなりに次のステップに行くために必要で、今は耐える時なんだと思った。だから、信じて応援し続けた。
信じていられた。
僕の中でハッピーオーラがどういったものかわかっていたし、口に出さずともそのオーラを纏い続けていることを知っていたから。
 
一緒に歩いて一緒に泣いた2018年。
それが、2022年3月、約束の地にあった。
 
日向坂46としての魅力を見つけたいと言っていた彼女たちの枷になる気がして、その名前は言わないようにしていた。
 
でも。
 
ひらがなけやきは確かにそこにいた。
 
彼女たちの意志が、走り出したあの瞬間から、ずっとそこにいた。
 
走り続けていた。
 
12個の椅子に、確かに見えた。
 
ずっと会いたくて、心の奥底で求めていた。
もう会えないと思っていたけれど、ずっとずっと彼女たちの中に存在していたと、やっと気づいた。
 
当時の曲、当時の衣装、当時のセット。
涙が止まらなかった。
一つ一つの曲に思い入れがある。
色々な思い出が走馬灯のように駆け巡った。
 
でも目の前には思い出にない広さの客席が広がっていて。
まぎれもなく今の彼女たちが笑顔を見せていて。
 
不安と焦燥が入り混じっていた目が、優しく、美しく、強くなっていた。
 
あてもなく彷徨っていた足が、しっかりと地を踏み、虹の中を歩いていた。
 
一つの言葉に頼っていた姿が、新たな輝きを持って、そこに立っていた。
 
あの時の彼女たちは、もうそこにはいなかった。
 
 
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ひらがなけやきと、日向坂46と、一緒に歩いてきて本当に幸せだった。
彼女たちを応援していることが、誇りだ。
 
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おっひー。
初めまして。ナナネロです。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
 
日向坂46を追っていく中で感じたことを残したくて、ブログを始めてみました。
語彙力無いただのおひさまですので、日記程度に思っていただけると幸いです。もし良ければときどき覗いてくれると嬉しいです。
ツイッターもやってます。@nananero_n46
 
いやーしかし、最高のライブでしたね。
 
ひらがなけやきがそこにいること、本当に嬉しかったです。
 
間違いなく彼女たちの集大成だったと思います。
パフォーマンスも、演出面も、会場の大きさも。
 
でも集大成だったなーって思った時気づいたんですけど、集大成だって今まで何回も思ってるんですよね。
つまり常に最高を更新してくれてるってわけ。
たまらんね
 
声が出せないのが唯一の欠点でしたね(あ、あとサプライズ失敗笑)
いつか叫べるようになったら喉壊すまで叫びたいな。
 
セットの再現は流石に震えたよ。。。
開演前はセットしょぼいなって思っちゃったけどまさかあんなモニター祭りだったなんて。
しかもあのモニター、映ってる建築物とかが立体に見えませんでした?すごいねあれ。
 
あとあと、セット再現したときに、当時はHIRAGANAKEYAKIってなってた電飾文字がHINATAZAKA46になってたの、あれずるいよね。
まぁ当然っちゃ当然なのかもしれんけど、あれ見たら泣いちゃうよそりゃ。
 
曲一つ一つ語りたいところですが流石にそうもいかないので、1曲だけ。
 
イマニミテイロの間奏の叫ぶシーン。
あんなに心から素で笑ってるイマニミテイロ、初めて見たよ。
 
6年間ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
 
 
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