どこかのおひさまの何か

日向坂46ファンの日記

希望と絶望

※この記事は映画のネタバレを含みます。

 

ドキュメンタリー映画第2弾

希望と絶望 初日舞台挨拶に行ってきました。

10時の部です。

 

■映画の感想

非常に言葉にするのが難しいなと思いました。

前作「3年目のデビュー」はすでに知ってる歴史をまとめたもので、感動した、で締められたんですけど

今作は感動したけどそれで終わって良いものでは無いように思います。

 

まず、この内容をエンターテイメントにして世に出すことが正しいのか、わかりません。

くみてんの作中での発言や公開前のメンバーの発言から、メンバーの中にはこれを一つのストーリーとして届けることを良しと思わない子もいるようです。

オタクとしては裏側が知れて嬉しい気持ちもあるし、あの内容を美談的に映画にするってどうなのとも思う。

ミーグリの定点カメラで言ってたんですけど、映画の内容はあくまで”一つの出来事”であり、それをすべてと思わないでほしい、と。

観て思ったことは色々あるけれど、最終的にはすべてこの言葉に行きつくというか、一つの過去の事実だというだけで深く推測したり大きく捉えすぎないようにしなければと思いました。

 

一番印象的だったのは、坂道グループの実質的トップである今野さんの発言。

「君たちの魅力は、極限状態で大丈夫かな?と心配されても頑張る姿」(要約)

これ、”がむしゃら”を履き違えてるのではと思ってしまいました。

確かに日向坂46の魅力は何事にもがむしゃらにひたむきに頑張ることですけど、「無理をしてボロボロな姿」を見たいわけじゃないんですよ。

体力面精神面で追い詰められた状態のパフォーマンスなんて良いものが出せるわけがないし、見てるこっちも辛いだけ。

それでも頑張る姿はかっこいいけれど、それを美化してエンタメにしてしまったら、それって欅坂の二の舞ではないだろうか?

結局運営はあれから何も学んでないのかと、残念な気持ちになりました。

なんか昭和の上司が若手を精神論根性論で煽って会社全体が落ちぶれていくみたいな現代の社会問題を見ているようです。

今野さん以外にもケヤフェス後に厳しい言葉をかけていましたけど、あれはメンバーもだいぶ頭に来てたようで、叫んでるシーンは良いぞもっと言ってやれ!と思いました(笑)。メンバーがあそこで負けずに正直に吐き出したのはすごく嬉しかったです。運営に対してオタクとしてモヤモヤしていたのがメンバーも一緒だったんだっていうのもありますし。

そもそも、日向坂のみんなが仕事に大して手を抜くなんてことがあり得ないって、見てきてたらわかると思うんですよね。その部分を無理やり煽る必要性を感じないです。たとえ気持ちがすれ違い全力を出せなくなっても、彼女たちは昔からずっと、自分たちで夢を持って、自分たちで叶えてきましたから、メンバーだけで持ち直すでしょう。

夢を叶えるために一つ一つの仕事に、一人ひとりのファンに真摯に向き合う姿が、僕らが日向坂を応援する理由だし最大の魅力なわけです。

過密スケジュールや悪環境でのパフォーマンスに心身をボロボロにしてグループの結束も無くなり彼女たちが一番大切にしてきたライブも楽しめないような状態が果たして彼女たちのためになると言えるのか。彼女たちの気持ちや体力のせいだと言えるのか。

ライブが大好きだから、おひさまと作るライブが楽しいから、それを成功させるために頑張ってきたのに、楽しいと感じられないんじゃ、それはもう日向坂のライブじゃないよ。

ひらがなの頃から「ライブが一番楽しい」「ライブ最強のアイドルになりたい」、そういう言葉を何度も聞いてきたから、ライブを楽しいと思えないというのは結構衝撃的でした。グループの結束が崩れたのも、おそらく過去最大なのではないでしょうか。

これは絶対メンバーには言いたくないけど、コロナ以降の有観客のライブって、どれもその場は楽しいけど記憶には残ってないんですよね。ぶっちゃけ昔のライブの方が覚えてる。これってずっと声出せないことによる楽しさ半減の影響だと思ってたけど、少なからず上記の原因もあったのかなぁと、今になって思います。事実、メンバーも満足いってないことが多かったようですから。ひなくりは配信だったのでわからないけど、ドームはそれなりに覚えてます。ひなくりとドームはメンバーも満足いく内容だったみたいですしね。

それがメンバーのせいだとは一切思わないですけどね。

 

かとしのチアの件ももう見てられなかったです。ラヴィット終わりのコメント撮りのところを見て運営が続けさせたのちょっと信じられませんでした。かとしとどういうやり取りがあったかわからないですけど、しんどいって言えなかったって言ってたので、少しでも気持ちを察してあげられなかったのかと思いました。

チア終わりに1人抜けて泣いてる時、ごめんなさいって言ってたように聞こえました。自分だけ満足いく内容じゃなかった、最後まで立ってられなかったことに大して謝ってるのかと思うと悔しい気持ちでいっぱいです。あの子が手を抜かないことは誰もが知ってるし、事実全力を尽くしてくれたし、きっとスケジュールが配慮されていればあんなことにはならなかったんでしょうから。。。

 

けれどまぁ、21年のあれやこれやを経てメンバーから提案しライブを作るようになったとのことですから、今後がより楽しみにはなりました。運営をあまり敵対視するのも良くないですし。

メンバーも言うように今までの全てが今につがっていて意味のあるものだったわけですしね。

結局解決するのはメンバー自身なんだなって。運営の介入の隙がないくらい、メンバー主体で作っていってほしいなって思います。

 

コロナ関係のメンバーたちの心の変遷やそこにおひさまが与える影響力など、そういった描写は知れてよかったなと思いました。無観客があんまりと思ってることは知っていましたが、思っていた以上にダメージ来てたんだなと知れたし、おひさまがいるということが思っていた以上に影響を与えていたのもこの映画で知れました。

 

メンバーのことはより好きになったし、こんな状況でも続けてくれてることに感謝の気持ちが増すばかりですけど、運営に対しては評価がだだ下がりでした。もともと日向坂運営は評判良かったんですけどね。違和感を感じ始めた21年からやはりおかしかったんだなって。事実確認した感じです。

 

日向に感じる魅力のすれ違いや体力面の話など、メンバーとおひさまの感覚が同じで運営が違うっていうことが多いんだなとも思います。

それと、メンバーが良く言う「おひさまのおかげで」「おひさまの存在が偉大」というのがマジなんだなと伝わってきたのもあって、(あまりこういう勘違いオタクみたいなこと言いたくないけれど)僕らおひさまはいつでもいつまでもメンバーの味方でなければと強く感じました。

 

美穂が卒業を決めてからのグループに対する想いを語っていたシーン。

自分はいなくなるから後のことはどうでもいいってなってもおかしくないけど、私はこのグループが好きだから、メンバーが好きだから、今の日向坂がずっと続くようにできる限りのことをしたい。何かを残したい。

本当に強い人だなと、改めて思いました。

 

エンドロール後の美穂とくみてんのシーンはシンプルに泣けましたね。。。辛かった日々を知ってるから、幸せになって欲しい。美穂がみんなに思うと同時に、みんなが美穂に思ってる。本当に素敵な関係性だと思います。

美穂が卒業後もドームに立ちたいとか言ってるのが嬉しかったです。オタクとしてはやっぱりガンガンに絡んでほしいですからね。ドームは冗談半分だとしても、何かの場で、たくさん絡んで欲しいです。

 

運営へのあれこれが溢れ出してきて長くなってしまったけど最後にこれだけは書きたい。

佐々木久美さんすごすぎる。今まで何度も思ったけどまた思った。周りを見る力、思いやる心、自分は絶対折れない強さ。本当に大きい存在だわ。

長くなるので避けますが他の子も改めて魅力を感じた映画でした。

 

■舞台挨拶

登壇したのはなっちょ、丹生ちゃん、ひなの、竹中監督でした。

メンバー的に終始ふわふわで癒しの空間でしたね。

細かい内容は各ネット記事に書かれてますのでそちらを参照ください。

竹中監督の、美穂は短い尺で多くの情報を入れてくれるので編集する際とても助かるって話が良かったです。カメラを構えるとすぐ入ってくるし、楽屋ではいつもうるさいし、どれも美穂らしいなって思います。寂しいね・・・

他にもお味噌汁が沸騰した話とか、なっちょがカットされまくりとか、笑いもたくさんあった舞台挨拶でした。

映画館での舞台挨拶は初めてで日向ちゃんが登壇するのも初めてでした。距離もそこそこ近くてかわいくて、なんだか握手会行ってたころを思い出しました。生誕祭見てるくらいの距離だったな。

前作の舞台挨拶行かなかったのずっと後悔してたので晴らせてよかったです。

 

以上、長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました。

 

めみ、大人になってたなぁ。❄

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