どこかのおひさまの何か

日向坂46ファンの日記

陽だまりの跡に

渡邉美穂が卒業する。

 

卒業が発表されたとき、誰もが「早すぎる」と思っただろう。

僕も東京ドームを区切りに誰かが卒業するかもとは思っていたけれど、まさか美穂が、と思った。まだ若いし、2期生だし、ポジションに対して熱い想いを持っている子でもあった。

けれど、美穂の過去の映像やインタビューを見返すと、このタイミングでの卒業に納得してしまった。

本人曰く性格上は「安定が一番」だが、彼女の根幹は常に全力であることだ。どの仕事に対しても一切手を抜かない。彼女自身初期から目標として掲げているし、誰の目から見てもそう評価されるだろう。

だからこそ、前に進まないわけにはいかないのである。自分の夢へ進むためには、ここに留まってはいられない。ここにいれば、全力を注ぐことが出来ない。

彼女はいつも一歩先を歩いていて、その眼はさらに先を見ている。

東京ドームというアイドルとしてグループとしての夢を叶えたこのタイミングで、自分の夢へとシフトしていく。彼女のことを知ると、卒業は必然であったと感じた。

 

全力であるからこそ、弱さもうかがえる。力を出さなければ弱さは見えない。

彼女の弱さは、強さなのだと思う。

強さと弱さの共存が、彼女の人間的な魅力を生んでいる。

 

美穂のことでずっと忘れられないことがある。

2018年のひらがなくります最終日の「ノックをするな!」。

その演出に、暗転の中スポットライトが当たった子だけ踊るシーンがある。

ステージに近い席にいた僕はライトが当たっていない子も結構見えていた。

美穂は出っぱなしのセトリで、さらにノックの最中ステージの階段を昇り降りしていた。

明らかにフラフラしていてキツそうだった。

しかしライトが当たった瞬間目の色を変え、誰にも負けないくらいバキバキに踊ったのだ。

その時美穂の根幹を知ったのだと思う。

そして卒業発表後のインタビューで「常に全力だったことが自慢」と語っていて、がなくりの美穂と今がつながり、最初から最後まで全力を貫いた美穂を心からかっこいいと思ったし、強い人だと思った。

 

美穂はいつも笑顔で明るいイメージがある。

卒業セレモニーの時、美穂は今までで一番輝いていて、最高の笑顔を見せてくれた。

その眼に確かに映っていたであろうメンバーの顔。おひさまの顔。

美穂だけじゃない、みんなが最高の笑顔で彼女を見ていた。セレモニーを見届けたあなたも、きっと涙を流しながら笑っていたのではないだろうか。

彼女の笑顔は周りも巻き込む。

それがどんどん広がって、グループを、おひさまを包み込む。

その暖かさに一体どれだけの人が救われただろうか。

 

彼女はグループを去るけれど、彼女の残したものは計り知れない。

全力であるということ。笑顔でいるということ。

陽だまりの跡は、確かに暖かさを残している。

 

渡邉美穂さん、卒業おめでとうございます。

5年間ありがとうございました。

大好きです。これまでも、これからも。

またどこかで!

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卒業とオタク

アイドルオタクを長くやっていて、たくさんの卒業を見届けてきた。

その中で、卒業について自分なりに色々と思うことがある。

 

 

アイドルはオタクが想像できないくらい大変な仕事で、辛く苦しいこともたくさんある。

それでも、その日々を終える時、振り返った時に楽しかったと思えたのなら、それまで応援してきた全てのことが意味を持つ。

 

アイドルになって良かった

アイドルをやっていて幸せだった

 

この言葉が聞ければ、オタクの全てが救われるし、なによりもオタク冥利に尽きると思っている。

 

 

アイドルは卒業する時が一番輝くと思う。

何年も積み重ねてきた功績、届けてきた笑顔、流した涙、全てをその瞬間に身に纏って、煌々と輝く。

見送る多くの視線がそれまで幾度となく心を支えてもらったから、それだけ美しく映るのだと思う。

 

中には輝けず去っていくアイドルもいる。見送られることもなく、笑顔も見られず。

自分の推しが今まで見てきた姿より最も輝いて去っていくのを見届けられれば、オタクとして最上の幸せだと思う。

 

美穂は卒業を発表してから何度も「楽しかった」「幸せだった」と発言している。

卒業することは寂しいし辛いけれど、その言葉が唯一の救いになってくれた。

 

今日は卒業セレモニーです。

彼女が最も輝く瞬間を、しっかり見届けよう。

こんにゃくスパーランド反転地

「僕なんか」ヒット祈願巡礼ツアーに行ってきました。

2日間で、渋谷ショップ、こんにゃくパーク、養老天命反転地ナガシマスパーランドを巡りました。

 

6月1日、いつも通りの渋谷のショップ巡りをしてからこんにゃくパークへ。

東京からは電車で高崎線上信電鉄を乗り継ぎ上州福島駅に向かいます。

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ここから25分くらい歩くとにゃくパーに着きます。

平日なので人は少なく、パネル周りに自分しかいないことも。

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美穂のコメントもしっかり目に焼き付けてきました。

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丹生ちゃんイチオシ、こんにゃくバイキングもいただきました。

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しらたきのかき揚げがファンタスティックうま。

 

新宿に戻り夜行バスで名古屋へ。

ナガスパからそんなに遠くなかったのでずっと行きたかった養老天命反転地へ行きました。

JOYFUL LOVEのMVの撮影地です。

名古屋からはJRと養老電鉄で1時間半くらいです。

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あのシーンや

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こんなシーン
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めちゃめちゃ興奮しましたねこりゃ
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ちなみに↑ここのにぶスフィンクスは乗っちゃダメなのでご注意。

4年も経ってるので木が大きくなってたりして完全一致は難しかったです。

サビのシーンの傾斜は見てるよりすごいと聞いてましたが、見てるよりものすごかったです。

踊ってみたけどかなりフラフラになります。

ってか、全体が歩きにくく、整備されてないめちゃ険しい山を登ってる感じです。写真取りながら回って2時間かかりましたが、ヘトヘトでした。

 

警備員さん曰く、日向坂さまさまだそうです。確かにあまり人がいなかったので、おひさまはぜひ巡礼に行って貢献しましょう。

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記念に買ったクリアファイルとマグネット。

 

養老を後にしてナガスパ行きバスが出る桑名駅で昼ごはん。「魚のてっぺん」で天ぷら刺身定食(1600円)をいただきました。

海鮮丼も食べたかった_(:3 」∠)_

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いよいよナガスパへ。

名古屋からは電車とバスで1時間ほどです。

アトラクションはあまり興味がなかったので入場料と温泉セットのチケットを購入。

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ここでびっくり、ひなあいで流れたCMだけでなく、未公開シーン含む20分のナガスパ限定映像が流れてました。(CMも3分越えのロングVer)

メンバーがあーだこーだ言いながら作ってるところを見ながら実物をチラ見する時間、良い。

 

せっかくなので何か乗ろうということでW佐々木が乗っていたスチールドラゴン2000へ。

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ジェットコースターは10年近く乗ってないんですけど、まぁやばかったですね。

一回死にました。

乗らされるアイドル、尊敬。

 

そんなこんなで2日間にわたるツアー、とても楽しかったです。あまり聖地巡礼しない人だったんですけど、こういうのも良いなぁと思いました。

Twitterに写真たくさん載せたので良かったら見てね。

 

栃木と静岡も行かないとなー。

真ん中に立つということ

潮紗理菜さん主演

舞台「フラガール 〜dance for smile〜」

初回と千秋楽公演を観劇してきました。

 

フラを踊るなっちょを見てまず思ったのは、めちゃくちゃ似合うな でした

外面だけでなく内面も含めて。

フラは見ている人を明るく楽しませるもの

まさになっちょにピッタリでした

 

「舞台マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」の時も、控えめで優しい感じがなっちょに合う(声も似てたし)と思っていたけど、あのキャラクターと全然違う紀美子が今こうして似合うと思えるのは、この4年で本人が豊かに変わったからなのかなと思いました。

 

控えめでおどおどしてしまうキャラクターから、壁に負けず笑顔を振りまくキャラクターへ、なっちょ自信の変化も表しているようでした。

きっとこの4年の色々な経験がそうささせたのだろうと思いますが、この短い舞台期間でも大きく変化したのかなと思います。

 

劇中では紀美子が「真ん中に立つということがあなたの役目」「あなたを見てみんなが場所がわかる」など、舞台の真ん中に立つということについて言及されている場面がいくつもありました。

懺悔センターと相まって、立派にセンターをやり遂げる姿に感極まりましたね。

 

「プロなら舞台の上ではいつでも笑顔」と紀美子が言われるシーンがありました。なっちょも以前からアイドル活動の中で常に意識していたそうです。

僕らが普段見ている舞台の上の日向ちゃんたちも、きっと裏では辛いこと苦しいこと悲しいこと色々あると思います。それでもいつも笑顔でいてくれること、改めて感謝すると同時に、だから好きなんだと再認識させられました。

 

初日も千秋楽も、カーテンコールの最後で紀美子から解放され潮紗理菜になった瞬間の笑顔が強く記憶に残っています。いつものなっちょの笑顔でした。

 

初めての1人での大きな仕事が、財産になり楽しかった幸せだったと思えたこと、ファンにとって嬉しいです。

周りを自然に笑顔にする彼女の活躍が、これから更に楽しみです。

 

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飛行機雲と陽だまりと

7thシングルカップリング

「飛行機雲ができる理由」MVが公開されましたね。

 

歌詞、曲、MV、取り巻く状況

全てが合わさってこれまでの作品の中でもトップクラスの存在になるのではないでしょうか。

 

今日はその話です。

 

この曲、ばちぼこ良いよね。。。

 

製作陣的に期待してたけど軽々と飛び越えてきましたわ。

日向坂の魅力全部詰め込みましたみたいな、笑顔とエモたっぷりのMV。

いつまでもみんながああやって笑い合ってて欲しいものです。

監督曰く、美穂の最後のMVとして、思い出の最後は明るく笑顔であって欲しいという想いがあったそうです。

 

専門的なことはわからないので稚拙な感想しか出てこないけど、曲調めちゃ好みでした。

Aメロと落ちサビやばない?ぶち上がるわ

 

その音の波に乗るように流れる日向坂の声。

全員パートでも、やはりグループによって全然声が違っていて、日向坂の優しくも芯を感じる透き通った歌声が存分に堪能できるメロディだなと思いました。

 

こういう曲はいつも良い歌詞書くよねやすす。

これがカップリングじゃなくリードだったらこの歌詞にはなってないと思います。キャッチーで話題性のある詩を書きがちですからね。

 

で、あまりにも良かったので歌詞をじっくり考えてみました。

 

以下歌詞。

(自分で聴いて打ったので間違ってたらすまぬ)

 

空のキャンバスに指で描くような白い飛行機雲

どうやって飛べば雲ができるのか

君が突然 僕に聞いた


どうしてなんだろう 僕も知らなくて 答えに困ってたら

あれは飛行機の涙じゃないかな

君がポツリと言った


僕たちはどこまでも晴れ渡ってて

悲しみの雨雲がどこにも無いって 思ってた


微笑んでた君がある日 振り向いたら泣いてたなんて

そんなことってあるのかなって 僕は不安になった

飛行機雲って 自分じゃなにも

気づかないうちに 雲を作って

だからこんなに風が切ない景色に見えるのかもしれない

Ah…


風が吹き抜けて長い髪が揺れ そっと手で押さえた

君は何と無く胸のざわめきを感じたんだと思う

愛しさを永遠と言えないのなら

僕たちは ああ何を信じれば良いんだ

この先に


自分だけが落とし物をしていないと自惚れてた

愛してるって確かめたってきっと答えられない

まさかこんな幸せにさえ

言えない何かあるんじゃないか

それでも僕は君と一緒に

この空を飛びたいと願う

Ah…Ah…


地上から空見上げてると 飛行機雲見えてても

エンジンの音は何も聞こえてこないね

僕が思ってるよりも泣いてる君は遠くにいて

追いかけてあげることもできなくて

ごめん


微笑んでた君がある日 振り向いたら泣いてたなんて

そんなことってあるのかなって 僕は不安になった

飛行機雲って 自分じゃ何も

気づかないうちに 雲を作って

だからこんなに風が切ない景色に見えるのかもしれない

Ah…Ah…

 

センターはこさかなですが、美穂卒業に合わせた曲であることは明らかですので、その筋の解釈です。

 

飛行機=美穂であり、飛行機雲は美穂がアイドルの中で(特に卒業を考えるにあたり)感じていた苦悩や悲しみの涙。

 

                         

飛行機雲って 自分じゃなにも

気づかないうちに 雲を作って

本人は気づかないうちに心が泣いていて

周りもそれに気づけない。

 

僕たちはどこまでも晴れ渡ってて

悲しみの雨雲がどこにも無いって 思ってた

幸せな日々はまっさらに晴れていて

苦悩や悲しみなんて無いと思っていた。

 

自分だけが落とし物をしていないと自惚れてた

やり残したことなんてないし、気づけていない涙もない。そう思っていたのは自惚でしかなくて。

まさかこんな幸せにさえ

言えない何かあるんじゃないか

この幸せしか感じていなかった日々にも君は言えない何かがあったのではないか。

 

僕が思ってるよりも泣いてる君は遠くにいて

追いかけてあげることもできなくて

ごめん

いつの間にか泣いている君はずっと遠くにいて

気づいた時にはもう追いかけることもできない。

 

だからこんなに風が切ない景色に見えるのかもしれない

君が去ったあとの景色は切なく見えてしまった。

 

それでも僕は君と一緒に

この空を飛びたいと願う

こんな自分だけど、それでも君と一緒にもっと日々を過ごしたかった。

                   

 

こんな感じでしょうか。

明るくハッピーに終わる内容ではないけど、それをこの曲調で笑顔で歌い上げるのが日向坂らしくもあるなぁと思いました。

 

リード曲もカップリングもセンターに卒業生を持ってこないのは何か理由があるんだろうなと思いますが、この曲においてはそれも「送り出す」感が強まって良いですよね。

 

衣装も可愛いしCTDVあたりでフル披露して欲しいなぁ、、、

 

残りの期間、めいっぱい推していきたいですね。

 

それではまたo(・x・)/

 

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獅子の目覚めはすぐそこに

渡邉美穂さん出演のドラマ「グッドモーニング、眠れる獅子」完成披露イベントに行って来ました。

 

美穂はコロナ感染により出演できず残念でしたが、美穂の演技を堪能できた良いイベントでした。

 

ドラマと聞いていたので1話だけ見られるのかなと思ったら1時間半くらいの映画。

ひかりtvでの放送を是非見てほしいのでネタバレは避けますが、大体のお話も含めて感想を。

 

美穂演じる売れないアイドルと、高岩さん演じるおじさん新人マネージャー。マネージャーが美穂を人気アイドルにすべく奔走する姿がどこか可愛くコメディ要素の一つでもあります。

しかしその実は戦闘のプロ。美穂を狙う悪の組織から守ります。

本当はアイドルではなく女優になりたい美穂と、なぜか体を張ってまで夢を応援するマネージャー。2人の過去と未来が爽快アクションと共に描かれています。

 

想像の46倍面白くて、ひかりtvだけってのが勿体無く感じました。

 

美穂のオタクとしては、やはり女優を目指して羽ばたくアイドルを描いているところがポイント。

リアル美穂の今と重なって泣けるシーンでも無いのにうるうる。。。

でもその美穂の演技が周りの役者と比べての遜色なく、将来女優として活躍する美穂が目に浮かぶようでした。

 

僕は昔少し演技の仕事をかじっていてその中で思ってたことがあるんですが、泣いたり怒ったり叫んだりする演技って、簡単に上手く見えるんですよね。

もちろんその中に細かい違いを出せるのはプロなのですが、素人目には簡単に上手く見えがちなんです。

逆にそういったシーン以外のノーマルな演技にこそ上手さが現れると思うのですが、美穂は昔からそういったノーマルなシーンで上手いなぁと感じるんです。

今回も例に漏れず、マネージャーと普通に会話をしていたり、朝起きるシーンだったり。日向坂には他にも演技ができるメンバーがいますが、そういった部分でやはり頭一つ抜けてるように感じます。

 

美穂はアクションも映えそうだしいつか高岩さんと再共演してアクションシーンにも挑戦してほしいですね。

 

あととにかく可愛い。本当に可愛い。

エンドロールの映像、たまらんね。

 

いつか女優として大きくなった渡邉美穂さんが、あの明るい笑顔で胸を張って日向坂46の名を話す時が楽しみです。

 

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あの時の彼女たちは確かにそこにいて、そこにはいなかった

ひらがなけやき

 
彼女たちを初めて見たのは、2016年12月の「欅坂46 1stワンマンライブ」に遡る。
 
当時は「ひらがなけやき」と「誰よりも高く跳べ!」の2曲のみ。元々乃木坂46からの流れで欅坂46を応援していた僕は、ひらがなけやきを何だか良くわからないポジションだけど遠くから応援しているような感覚だった。
 
頑張ってるなー。みたいな。
 

あまりイベントに行かないタイプだった僕は、2017年は7月の「欅共和国」と8月のツアー「真っ白なものは汚したくなる」の計2公演だけだった。

その少ないライブとテレビやメディアで見る姿に徐々に惹かれていった。
2期生が入ったり長濱ねるさんが抜けたり波乱の年だったわけだが、ねるが抜けた時は「残ったメンバー大丈夫かな」とか心配したものである。
 
Zeppツアーのチケットが仕事で死券になった時、正社員を辞めることを決意したのだが、その話はまた別の機会にする。
 
2018年、僕はひらがなけやきにどっぷりハマり、アイドルオタク人生を変えることになる。
 
漢字もひらがなも好きだった僕は、1月2月に行われた武道館ライブで当初合同公演を予定していた3日目のチケットを取った。漢字もひらがなも見られるなんてなんて最高なんだろうと思った。
 
しかしながら、直前になってひらがな3Daysに変更。漢字が見られないのは残念だったが、Zepp死券により単独公演が見られなかった悔しさをここで晴らせると、それはそれで嬉しかった。
 
2曲だった曲が少し増えて、漢字のカバーが減った。
2時間たっぷりひらがなけやきを堪能した僕は、終演後、今まで行ったライブで感じたことのない感覚になった。
幸福感と充実感である。
 
漢字のライブも楽しかった。とても。彼女たちには彼女たちの魅力があったし、好みは人による。ただ、僕には合わなかったのか、終演後心のどこかに隙間が空いているような感覚を、花火が散った後の富士急の夜空を見ながら感じていた。
(今考えると、曲とメンバーが好きという楽しみ方だったのかもしれない。ライブそのものを楽しんでいないのだ)
 
ひらがなけやきのライブは、あの感覚が無かった。
満たされていた。
 
それから怒涛の1年が始まる。
 
2017年のイベント参加数は2回。2018年は37回である。完全にイベント狂になった。
ちょうどひらがなの単独イベントも増えたのが功を奏したのかもしれない。
舞台、ツアー、フェス、握手会。武道館で感じたあの感覚を求め、とにかくたくさん行った。
 
約束の卵を初めて歌ったのは6月のこと。
 
正直、馬鹿なので卵がなんのことなのかわかっていなかった(申し訳ない)。
ツアーは全部で5公演行ったのだが、その途中で東京ドームのことだと知った。
ひらがなけやきの頃は、メンバーも“東京ドーム”とは口にしていなかった。自分たちから話すこともないし、約束の卵を披露する時も「私たちの目標を歌った曲です」のような言い方をしていた。
日向坂46になってからのインタビューなどで「(名前を出して)目標ですなんて言える立場じゃ無かった」と語っていた。
 
2018年は、欅坂から独立するかどうか、という空気がずっと流れていた。徐々に成長していくひらがなを見ていく中で、オタクもみな「ひらがなくりすます2018」の時には勘づいていた。(実際最終日の終演後メンバーは独立を知った)
だから“東京ドーム”は二の次というか、独立しか見ていなかったのである。
がなくりの最終日の最後のMCでくみてんが「もっと大きな会場で」と言っていたのを覚えているが、当時は東京ドームをふわっと思い浮かべる程度だった。
 
ひらがなけやきを象徴し1番の魅力と言えるハッピーオーラという言葉は、説明が難しいものだ。幸せな気持ちは他のアイドルだって感じられるだろうし、どのアイドルも楽しくハッピーだ。
説明が難しいことは今も変わらないが、僕は、実際にハッピーオーラを浴びていく中で、これがハッピーオーラだと確信した時がある。
「舞台マギアレコード」だ。
追加に追加を繰り返し結果的に8公演行ったのだが、毎回終演後に感じた心の芯から満たされる感覚。これこそがハッピーオーラだと思った。
武道館で感じたあれも、ハッピーオーラだった。
結局のところ、僕の少ない語彙力では説明できないので、実際に感じてもらうしかないのだが、きっとハッピーオーラを浴びれば脳がそれを理解すると思う。
 
東京ドームを口に出すようになった頃、ハッピーオーラの言葉が姿を隠した。
「この言葉に頼らない、日向坂46の魅力を見つけたい」
正直寂しかった。それが彼女たちの最大の魅力だと思うし、それを求めていた。
 
でもきっと、彼女たちなりに次のステップに行くために必要で、今は耐える時なんだと思った。だから、信じて応援し続けた。
信じていられた。
僕の中でハッピーオーラがどういったものかわかっていたし、口に出さずともそのオーラを纏い続けていることを知っていたから。
 
一緒に歩いて一緒に泣いた2018年。
それが、2022年3月、約束の地にあった。
 
日向坂46としての魅力を見つけたいと言っていた彼女たちの枷になる気がして、その名前は言わないようにしていた。
 
でも。
 
ひらがなけやきは確かにそこにいた。
 
彼女たちの意志が、走り出したあの瞬間から、ずっとそこにいた。
 
走り続けていた。
 
12個の椅子に、確かに見えた。
 
ずっと会いたくて、心の奥底で求めていた。
もう会えないと思っていたけれど、ずっとずっと彼女たちの中に存在していたと、やっと気づいた。
 
当時の曲、当時の衣装、当時のセット。
涙が止まらなかった。
一つ一つの曲に思い入れがある。
色々な思い出が走馬灯のように駆け巡った。
 
でも目の前には思い出にない広さの客席が広がっていて。
まぎれもなく今の彼女たちが笑顔を見せていて。
 
不安と焦燥が入り混じっていた目が、優しく、美しく、強くなっていた。
 
あてもなく彷徨っていた足が、しっかりと地を踏み、虹の中を歩いていた。
 
一つの言葉に頼っていた姿が、新たな輝きを持って、そこに立っていた。
 
あの時の彼女たちは、もうそこにはいなかった。
 
 
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ひらがなけやきと、日向坂46と、一緒に歩いてきて本当に幸せだった。
彼女たちを応援していることが、誇りだ。
 
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おっひー。
初めまして。ナナネロです。
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます。
 
日向坂46を追っていく中で感じたことを残したくて、ブログを始めてみました。
語彙力無いただのおひさまですので、日記程度に思っていただけると幸いです。もし良ければときどき覗いてくれると嬉しいです。
ツイッターもやってます。@nananero_n46
 
いやーしかし、最高のライブでしたね。
 
ひらがなけやきがそこにいること、本当に嬉しかったです。
 
間違いなく彼女たちの集大成だったと思います。
パフォーマンスも、演出面も、会場の大きさも。
 
でも集大成だったなーって思った時気づいたんですけど、集大成だって今まで何回も思ってるんですよね。
つまり常に最高を更新してくれてるってわけ。
たまらんね
 
声が出せないのが唯一の欠点でしたね(あ、あとサプライズ失敗笑)
いつか叫べるようになったら喉壊すまで叫びたいな。
 
セットの再現は流石に震えたよ。。。
開演前はセットしょぼいなって思っちゃったけどまさかあんなモニター祭りだったなんて。
しかもあのモニター、映ってる建築物とかが立体に見えませんでした?すごいねあれ。
 
あとあと、セット再現したときに、当時はHIRAGANAKEYAKIってなってた電飾文字がHINATAZAKA46になってたの、あれずるいよね。
まぁ当然っちゃ当然なのかもしれんけど、あれ見たら泣いちゃうよそりゃ。
 
曲一つ一つ語りたいところですが流石にそうもいかないので、1曲だけ。
 
イマニミテイロの間奏の叫ぶシーン。
あんなに心から素で笑ってるイマニミテイロ、初めて見たよ。
 
6年間ありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
 
 
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